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北欧スウェーデンから学ぶサステナビリティへの取り組み。
2018.07.26
ボルボのニュース昨晩は横浜のTINYS YOKOHAMAで開かれました講演会イベント
「北欧スウェーデンが目指す持続可能なライフスタイル」 に参加してきました。
ボルボのスペシャルショップを経営し、個人的にもボルボを所有していますが
北欧スウェーデンのライフスタイルや考え方に大変興味を持っています。
欧州を中心に世界的な運動となっています
”サステナビリティ”=持続可能な社会の実現
への考え方を学び、自らの判断の基軸にする事はこれからの人類にとって
大変大事な事だと思います。
サステナビリティの度合いを示すSDGs国際ランキングで
スウェーデンは三年連続世界一になりました。(日本は昨年11位、今年15位)
今回の講演会「北欧スウェーデンが目指す持続可能なライフスタイル」では
元環境団体のリーダー、環境ジャーナリストを経て、現在ではサステナビリティの導入支援を中心に行う企業経営をしていますスウェーデン人のペオ・エクベリさんと、ペオさんの奥様で同じくサステナビリティ支援の企業経営を行う聡子・エクベリさんの基調講演でした。
ふとしたきっかけで今回の講演会を知り
横浜まで行ってきました。
スウェーデンでは国民一人ひとりが環境に対する意識が非常に高い事にまず驚きました。
今から30年以上も前に国王のメッセージとともに全世帯に向けた環境保護を訴える冊子が配られたそうです。
スウェーデンも今の日本や中国同様に
1960年代頃には高度成長期とともに大気汚染や環境破壊を起こし続けていた産業重視国だったようですが
このままでは永続的な地球環境の維持は難しい事に科学者や生物学者を中心に気づき始め、国を挙げて環境保護対策に動き出しました。
彼らは自然環境や人間の負担を犠牲にしてでの、経済発展をまったく良しとしません。
経済(Profit) 環境(Plants) 人間(People) の3つのPが循環し続ける社会を
国連がサステナビリティ、持続可能な社会と定義しています。
経済を発展させていく中で、環境や人間を犠牲にせず、乗り越えていくのは容易な事ではないはずです。
それをスウェーデン人は「難しいから無理だ」とは考えず
「難しいけれど、解決できるはずだから、皆でアイディアを出し合って、まずはやってみよう」 と行動に起こしました。
エクベリさんが仰るにはスウェーデン人の国民気質には
「 まずやってみる 」 ことと 「 我慢をしない 」 事があると言います。
スウェーデンでは今から30年程前から尊敬語の廃止が進み、とてもフランクな言葉遣いで
会社の中でもコミュニティでも会話をするようです。
そんなフラットな組織風土の中で、イノベーションの為のディスカッションを常日頃から行い
「 なぜ? 」を繰り返し問い続け、お互いのアイディア発展に対して尊重し、イノベーティブな活動を生み出し続けているようです。
スウェーデンは人口1000万人程の小国ではありますが
ボルボ、IKEA、エリクソン、H&M、Spotfy など世界的な企業を数多く輩出しています。
その根底には彼らのフラットな組織風土、イノベーションを生み出すディスカッション文化、まずはやってみようという気概があると感じます。
サステナビリティを実現させる為には、現代の社会では大変むずかしい事だと感じます。
特にここ日本において、毎日大量に廃棄されるゴミの問題や、原発問題、排気ガスや製造過程から生み出される有毒物質等、様々な環境問題がすでに山積みです。
さらには、日本人がサステナビリティ、環境問題への意識に対して
スウェーデン人に比べ、遥かに低いと思います。
それは私自身もそうです。
ただ、そこにこそ、サステナビリティに取り組む為のヒントがあると思います。
私達日本人も、いや私自身、私が経営する会社から
まずサステナビリティへの意識を高めていき、私達の手の届く範囲でやれる事は何があるかを
皆でシェアをしながら考えていく。事が解決への糸口なのではないでしょうか。
エネルギーとCO2の排出には2種類があるとエクベリさんは言いました。
それは、太古の時代から全ての生き物が活用してきた地上での活動から生まれるエネルギーとCO2。
そして、ここ150年程前から始まった人類による、石油や鉱物等の地下資源から生まれるエネルギーとCO2。
エクベリさんはエネルギーを使ってはいけないのではなく、使うべきだと言います。
ただし、それが地上から生み出されたのか、あるいは地下から生み出されたエネルギーなのかを区別する事が大事だと言います。
地下から生み出されるエネルギー、
石油、石炭、ウラン、レアメタル等は一度地上に出てしまったら自然環境の中では容易に循環されません。
今、急速に問題視されているプラスチック問題がまさにそうです。
地下から生み出されるエネルギーから排出されるCO2は、もともと地球の地上にあったCO2ではありません。
大気に包まれた地球の地上で生まれる全てのエネルギー活動から輩出されるCO2は、全て総量は変りません。
また本来は全て循環可能です。
しかしながら、地下から人類が強引に持ってきた地下資源から出たCO2は、本来の地球の地上にあるCO2量を明らかにオーバーしてしまいます。
であれば地上で生み出されるエネルギーを私達は使っていくべきです。
それは風力発電や食物等の廃棄物から作られるバイオマス発電等が良い例です。
こういった事実をスウェーデンでは全国民が学校や企業でサステナビリティ課題として教育されているそうです。
私自身、会社経営者としてまずは自分の会社からやれる事があると思います。
そのヒントが昨日の講演会で沢山頂く事が出来ました。
日本がもっともっと幸せになり、経済の発展とサステナビリティを同時に実現する国になる為に
あるいは、私達個人のもっと身近な環境下で、幸せを感じながら、仕事を充実し、環境保護もできるライフスタイルを実現させられる。そんなビジョンの先人として、スウェーデンから学ぶ事がとても多いと思います。
益々スウェーデンに興味を持ちました。
ボルボの販売と整備を通じてスウェーデンを知り、そしてこれからもっと深くスウェーデンを知る事が出来ればと思います。
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