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【修理事例】ボルボ XC90 T8 ツインエンジンのハイブリッドシステム故障・ERAD(電動リアアクスル駆動)交換・エアコンコンプレッサー交換

2026.07.19

ボルボのメンテナンス

ボルボ XC90 T8 ツインエンジンの大変大きな故障事例をご紹介します。

ハイブリッドシステム故障のメッセージが表示され、ハイブリッド車の肝心要であります電気(EV)走行モードにならないという致命的な症状が出ていました。
診断および点検のご依頼をいただきました。

正規ディーラー様にもご協力をいただき、専用の診断機によるエラーコードの読み取りと、高電圧システム各部の絶縁テストを実施しました。
診断の結果、電動リアアクスル駆動(ERAD)の不具合に加え、ハイブリッドシステムの一部であるエアコンコンプレッサー(ACCM)の内部で絶縁不良が発生していることを確認しました。他にも様々なハイブリッドシステム部品の交換やリロードを実施。
さらに、フロントのエアサスペンションおよびコントロールアームの劣化、充電関連部品の不具合も判明したため、これらの修理および交換作業を行うこととなりました。

作業内容は以下の通りです。

電動リアアクスル駆動(ERAD)交換
高電圧バッテリー脱着および切り離し
インバーター交換およびコントロールユニット交換
エアコンコンプレッサー交換
冷媒排出および充填
フロントエアサスペンションショックアブソーバー交換
フロントアッパーコントロールアーム交換
車載充電器(OBC)交換
各コントロールモジュールソフトウェアリロードおよび較正
リモコンキー登録

 

今回一番大きな問題となりました電動リアアクスル駆動(ERAD)はこちらになります。

ボルボの初期に導入されましたプラグインハイブリッドシステム(ショートレンジと呼ばれます)、T8 ツインエンジンは、
このERAD(イーラッド)と、インバーターの故障が多発しています。
すでに新品交換をされている場合には安心ですが、まだの場合には大変な注意が必要です。

修理費用も大変高額になる為です。
ERAD、インバーター、IEMリロード、BECM(ベックム)等の主要部品交換を重ねていく場合が多く
トータルの修理費用は 約130万円から150万円ほど!

さらにIEM自体の故障が合わさると、プラス100万円。。と大変高額な修理費用となります。
また正規ディーラー様でも故障診断にかなりの時間を要する場合が多く、預かり期間は1ヶ月から長いと半年近くになってしまう場合もあります。。

 

高電圧システムを伴う大がかりな整備となりましたが、トランスミッションやコンプレッサー等の重要部品をリフレッシュしたことで、ハイブリッドシステムのエラーはすべて解消されました。
また足回りの部品交換により、本来の上質でしなやかな乗り心地を取り戻し、キーレス機能や充電システムも含めて、安心してお乗りいただける状態に仕上がりました。

ボルボのプラグインハイブリッドモデルや高年式車において、システムエラーの警告灯が点灯した場合は、早期の正確な診断が不可欠です。
複雑な高電圧システムや足回りの違和感など、少しでも普段と違う症状を感じた際は、大きなトラブルを防ぐためにも早めの点検をおすすめします。

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